ユニクロの新たな旗艦2店舗ではバーチャル融合のサービスで攻勢
ユニクロは今年6月、原宿と銀座にリアルとバーチャルを融合させた最新型の店舗を相次ぎオープンしました。話題作りとユーザーサービス向上を目指し、着こなし発見アプリ「スタイルヒント」を活用した専用売り場を設けたのが大きな特徴です。専用売り場では、コーディネート提案やオンライン購入に対応しています。
「スタイルヒント」は昨年秋から提供を始めた自社アプリで、ユーザーやインフルエンサー、モデル、店舗スタッフなどが投稿した画像を閲覧できます。画像認識やレコメンド機能も搭載し、ユーザーが撮影した服や気になる商品画像などをアップすると類似のユニクロ商品や着こなしが提示され、ネットで購入することが可能です。
原宿店と銀座UNIQLO TOKYO店の専用売り場では、ガラスで区切られた壁一面に240台もの着こなしディスプレイが並び、それぞれにアプリから投稿された人気コーディネートが表示されています。気に入ったディスプレイから欲しい商品を見つけてタッチすると、同じ商品か類似商品の店内陳列場所が表示されます。
また、「スタイルヒント」をダウンロードしておけば、売り場のディスプレイ画像に表示されるQRコードをスマートフォンで読み込むとその商品のページが開き、アプリ経由でオンライン注文ができます。
ディスプレイの利用待ちの列ができるほど来店者の人気も高く、その場で「スタイルヒント」をダウンロードして試す人もいるそうです。店舗発信によるアプリの認知度拡大が期待でき、ネット売り上げのさらなる増加にもつながるとみられます。