今後は客層・出店エリアの拡大を狙う

セリアは今後、①客層の拡大に向けた商品力の強化、②未出店地域の重点開拓、③セルフレジ導入や社内システム再構築による効率化の推進──の3つを重点施策として増収増益を狙う計画です。“コロナ特需”が一服したため、今以上の伸びがすぐに見られることはなさそうですが、情報収集のために大阪にサテライトオフィスを開くなど、布石を打っています。

また、セリアはインバウンド銘柄の一つでもあります。コロナの収束後に、外国人観光客の爆買いが再び売上を押し上げることを期待したいところです。

まとめ

圧倒的なアイテム数で勝負するダイソーとは、ひと味違う100円ショップの道を歩んできたセリア。データ活用に基づく高効率の100均業態を今後も拡大していく見込みです。あくまで「100均」であることにこだわる経営方針の先にあるのは、成功か失敗か…目が離せません。

【参考資料】
2019年企業活動基本調査確報(2018年度実績)」経済産業省
株式会社セリア 2021年3月期第2四半期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
株式会社セリア 2021年3月期第2四半期 決算説明会資料
株式会社セリア 2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
株式会社セリア 2020年3月期第2四半期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
株式会社セリア コーポレートサイト
ダイソー 新卒採用サイト「数字から見るダイソー

山口 伸