今年度は“コロナ特需”で昇り調子
続けて、今年度(2021年3月期)の動向を確認しましょう。
直近の第2四半期(4〜9月)は、売上高974億円(前年同期比10.7%増)、営業利益97億円(19.4%増)、純利益66億円(20.9%増)と好調でした。前年同期の伸び率がそれぞれ5.5%増、2.6%増、2.6%増だったので、大幅に伸びていることがわかります。
これは、新型コロナの流行でマスクや除菌グッズなどの衛生用品の売れ行きが良く、既存店の客単価が上昇したことが要因です。休業店舗も一部出ましたが、営業店舗の売上増で補うことができました。
セリアは、第1四半期の決算時に、前年度末に発表した通期予想を上方修正していますが、第2四半期ではさらなる上方修正を行いました。その結果、予想売上高は前年比7.8%増、当期純利益は8.1%増となっています。
成長軌道に乗っているセリアですが、株価の動きはどうでしょう。
想定外が少なく業績追従で上下する株価
株価は、2011年末の400円台から業績の伸長とともに上がり続け、2018年1月には7200円台を突破。テンバガー(10倍株)となりましたが、その後は既存店売上の不振によって下降し、今年の年初時点では3000円台に。
コロナ下での好調によって再び上昇に転じ、8月には4800円台を記録しました。しかしその後はこれといった材料がなく、12月2週目は3700円-3900円あたりで推移しています。