その他では、特に資源価格が上昇した訳ではなかったものの、商社株に一斉に見直し買いが入り、三井物産(8031)、住友商事(8053)、丸紅(8002)などが堅調に推移し、伊藤忠商事(8001)は年初来高値を更新したことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • ファーストリテイリング(9983)
  • エムスリー(2413)
  • ソフトバンクグループ(9984)

コロナ禍で株価上昇が続いていたエムスリーが利益確定売りに押されて一時▲6%安に迫る急落となり、これで5日続落となりました。先週火曜日に付けた上場来高値(9,900円)から、わずか4営業日で既に約▲15%下落しています。

また、半導体関連では、怒涛の連騰を続けていたシリコンウエハー大手のSUMCO(3436)が急落して実に17日ぶりの反落となりました。

さらに、NTTドコモ(9437)が先般発表した割安プランの余波により、一番苦戦が予想される楽天(4755)が一時▲6%安に迫る急落で3日続落となっています。

その他では、先週末に人気漫画「鬼滅の刃」の最終巻が発売されて書店に長い列が見られた一方、コロナ感染拡大で映画館への客足鈍化が懸念され、劇場版「鬼滅の刃」が好調の東宝(9602)が7日続落となりました。

映画の興行収入は過去最高更新が目前ですが、少なくとも株式市場では、「鬼滅の刃」は材料出尽くしとなっているようです。

葛西 裕一