日銀の金融政策を予測できる市場関係者は皆無である

【東京株式市場】2016年9月21日

株式市場の振り返り-金融政策イベントを控えて様子見スタンス強まる中、ユニクロ株が急落

2016年9月20日(火)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 16,492円(▲27円、▲0.2%) 反落
  • TOPIX 1,316.9(+5.5、+0.4%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 905.1(▲6.6、▲0.7%) 反落

東証1部の出来高は17億9,559万株、売買代金は2兆749億円(概算)でした。日米の金融政策会合を控えて様子見スタンスが強まりましたが、売買代金は2兆円を超える健闘でした。一方、東証マザーズの出来高は3,907万株、売買代金は600億円に止まり、厳しい薄商いとなっています。新興市場への資金流入は見込み難くなっている印象です。

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個別銘柄では、ファーストリティリング(9983)が▲5%超安の急落となり、しまむら(8227)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)などの小売株も安く終わりました。その他では、セコム(9735)やTDK(6762)も冴えない値動きでした。一方、KDDI(9433)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、花王(4452)などが値を上げ、キーエンス(6861)や任天堂(7974)も上昇が目立ちました。また、新興市場では、連日の大幅高が続いていた串カツ田中(3547)が急落し、そーせいグループ(4565)やCYBERDYNE(7779)も安く終わっています。

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本日(9月21日)の注目点-日銀の金融政策決定会合の結果が後場のかく乱要因になるか

21日(水)の最大の注目材料は、何と言っても、日銀の金融政策決定会合の結果です。追加金融緩和の有無に加えて、金融政策の「総括検証」も公表される予定です。こうした結果の速報が伝わるのが、恐らく、昼休み中になるでしょう。会合の内容次第では、後場の開始後にズレ込む可能性もありますが、いずれにせよ、後場の値動きに大きな影響を与えると予想されます。判明直後に粗い値動きになる可能性がありますが、追い駆けないことが鉄則です。

個人投資家が、その結果を事前に予測してポジションを持つことは非常に危険です。その結果を予測するのは、博打の世界に近いものがあるからです。テレビの専門放送番組などに登場する市場関係者の予測を聞いていると、“最早、日銀は大胆な金融政策を打てないが、ひょっとすると何かサプライズが出るかもしれない”という類の見通しばかりです。このようないい加減な予測を出しておけば、どんな結果が出ても“ほら、やっぱり、私の予想通りでしたよ”という自慢話になるのが明らかです。博打なく、投資という観点に立てば、結果が出てからで十分と言えましょう。

FOMCの結果が判明する22日(木)は今後の対策を練る準備時間に

もう一つの注目材料であるFOMCの結果は、日本時間では22日(木)の早朝に判明しますが、御承知の通り、この日の東京市場は休場です。この休場が「吉」と出るか「凶」と出るか、落ち着いて見守るしかありません。考えようによっては、日米の金融政策会合の結果が判明する日が休場というのは、今後の対策の時間が十分取れるということになります。

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。