ジョブ型雇用における懸念点
コロナ禍で加速!「メンバーシップ型雇用」→「ジョブ型雇用」
日本では多くの企業が「メンバーシップ型雇用」を採用していましたが、2020年4月より施行された同一労働同一賃金制度にともない、「ジョブ型雇用」への移行に向けた整備を進める企業が増えています。
メンバーシップ型雇用は、新卒を一括採用し、年功序列で終身雇用といったこれまで日本企業の大半が採用してきた雇用形態で、人ありきで仕事が割り振られるのが一般的でした。対してジョブ型雇用は、いわば業務を進めるために必要な人材が採用される雇用スタイル。給与も年齢や職歴を問わず、その会社でどの業務を担うかに連動します。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大をきっかけにジョブ型雇用への移行は一気に進みました。
やりがい搾取の危険性も…
時代の流れや必要性によって浸透を見せるこのジョブ型雇用には、企業と従業員の関係性が希薄になりやすいという懸念点もあります。感謝されたり、働きがいを感じたりといったモチベーションを向上させるような環境・体制が求められているようです。働く人たちは、知らぬ間のやりがい搾取にも気をつけたいですね。
まとめ
仕事を楽しくするためには、自分のライフスタイルに合った働き方を見つけることも重要です。仕事で悩んだときは、自分に合った働き方が何なのか考えてみるのも大切かもしれません。自分で考えて、実行して、仕事に対するモチベーションを上手に維持しながら、「やりがい」を利用されないよう、自分の働き方を見つめ直す必要がありそうです。
参考
「仕事が楽しいと思う瞬間ランキング!男女500人アンケート調査」(株)ビスヒッツ
【調査概要】
調査対象:全国の働く男女
調査人数:500人(女性292人/男性206人/未回答2人)
調査期間:2020年10月17日~10月19日
調査方法:インターネットによる任意回答
池田 蒼