平均値は一部の極端に貯蓄が多い人の額に引きずられてしまい、値が大きくなりがちですが、中央値は金額で引きずられることがないため、より実態を反映した値といえます。
皆さんの貯蓄額は世帯別平均値と比較してどうでしたか。「みんなこんなに貯めているのか」と驚いた人は、今からコツコツ貯蓄活動を始めることをおすすめします。
世帯主の職業別に見る貯蓄額!平均値と中央値はいくらか
世代別といっても、職業によって給料が違うので、一概に比較は難しいかもしれません。そこで次に世帯主の就業先産業別の貯蓄額についてみていきたいと思います。
同様の調査結果によると、世帯主の就業先産業別1世帯当たり金融資産保有額の平均値と中央値は以下のとおりです。
世帯主の就業先産業別1世帯当たり金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
農林漁鉱業
平均値:895万円
中央値:200万円
建設業
平均値:799万円
中央値:300万円
製造業
平均値:1105万円
中央値:499万円
運輸業、郵便業
平均値:851万円
中央値:360万円
卸売業、小売業
平均値:1158万円
中央値:446万円
宿泊業、飲食サービス業
平均値:869万円
中央値:372万円
医療、福祉
平均値:1533万円
中央値:500万円
公務、教育、電気水道業
平均値:1513万円
中央値:700万円
その他サービス業
平均値:1146万円
中央値:500万円
こうしてみると、職業によっても貯蓄額は大きく変わるようです。
しかし、ここで注意が必要なことは、どんな仕事をしている人にも老後生活は等しくやってくるという点です。
毎月の給料からあまりたくさん貯蓄をする余裕がないという人は、その分資産運用で増やす工夫を取る必要があります。
資産運用と聞くとお金持ちがするもの、というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は毎日せっせと働く私たちこそ、資産運用を上手に活用して効率良く金融資産を増やしていく必要があるのです。
年間収入別に見る貯蓄額!平均値と中央値はいくらか
最後に年間収入別の貯蓄額について見ていきたいと思います。
年間収入別の1世帯当たり金融資産保有額の平均値と中央値は以下の通りです。