おわりに

はたらく世代、特に30代から40代のみなさんは、住宅ローンや教育費といった、差し迫った出費が多く、老後の収入減について改めて考える機会はあまりないかもしれません。

たとえ65歳まで元気ではたらくことができたとしても、リタイヤ後の生活は短いものではありませんし、健康面に不安を抱える可能性もあります。公的年金や貯蓄の他に、「財産所得」を見据えた投資を行っていくことは、「お金にはたらいてもらう」という視点から、一つの選択肢といえるでしょう。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参考】
ふろう‐しょとく【不労所得】 デジタル大辞泉, JapanKnowledge
令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果」内閣府

池上 翠