職種によってはリストラやボーナスカットなど厳しい雇用情勢が続いており、感染拡大が長引けば業種に関係なく影響が拡大するのは必至です。厚生労働省の有効求人倍率(季節調整値)を見ると、今年の9月は1.03倍。1.57倍あった昨年(令和元年)9月から顕著に低下しており、特に新型コロナ問題の発生以降は落ち込みが加速しています。

事態が好転するには、ワクチン接種が一般に広く行き渡ることが必須条件です。そのため、一気に解決することは不可能に近く、経済悪化や雇用不安が長期化するのは避けられません。感染への不安だけでなく、家庭の経済状況の悪化という何重ものストレスにさらされる状況が続いています。

親も子もストレスを溜め込まないことが大切

季節を問わず手洗いうがいを心がけ、外出時は常にマスクをするーー。騒動から半年以上が経過し、新しい生活様式が浸透してきています。しかし、誰にでもコロナ感染のリスクがあるということから逃れることはできません。

こうした先行き不透明感から、多くの人が不安な気持ちを抱えています。ストレスを感じても「この程度なら我慢できる」「こんなので弱音を吐くなんて弱虫な子」と捉えず、自分自身や子どもの心を受け止め、時には不安な気持ちを口に出すことで少しでも心を軽くしながら日々の暮らしを送りたいものです。

【参考資料】
コロナ×こども 第1回調査」、 「コロナ×こども 第2回調査」(国立開発研究法人 国立成育医療研究センター)
一般職業紹介状況(令和2年9月分)について」(厚生労働省)

中山 まち子