コロナにかかったら秘密にしたい

「コロナ×こども」の第2回調査実施は、学校再開後の6月15日から7月26日。親子とも対象年齢は第1回と同様で、回答者数はのべ6772人でした。第1回とは異なる設問も登場し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で親子がそれぞれどんな意識を持っているのかが示されています。

たとえば、新型コロナウイルス感染に関した複数の設問の中で、子どもの47%が「もし自分や家族がコロナになったら、そのことは秘密にしたいと思う人が多いだろう」と考えていました。学年別で見ると、中学生にあたる12歳から14歳が60%を超えており他の層より突出しています。

しかし、同じ設問に関しては保護者の方がより反応が大きく、73%の保護者が「コロナになったら秘密にしたいと思う人が多いだろう」と回答。裏を返せば、新型コロナウイルス感染への偏見や風評被害を恐れる人がかなりいるということなのでしょう。

このように、学校が再開されたものの、感染リスクと隣り合わせの中での人々のリアルな心理状態が垣間見えます。 

一方、ストレス反応に対する子どもへの質問では、小学校1年生から3年生の半数近くが「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」と答え、高校生の約57%が「最近、集中できない」と回答しました。このように、学校再開時期に行われた第2回の調査では、子どもたちの心が何らかの形でネガティブな影響を受けていることが明らかになりました。