老後も資産運用を続ける
老後資金として必ず2000万円を貯蓄しなければいけないわけではありませんが、ある程度まとまった資金は必要です。70歳以上の金融資産保有額の中央値1100万円では、老後資金が不足する可能性は高くなります。
人生100年時代を迎えつつある中、老後資金も増えていきます。老後、毎月の生活費が5万円不足するとすれば、人生が10年伸びると600万円上乗せしなければいけません。定年を迎えるまでに十分な老後資金を用意できるなら問題ありませんが、それが現実的に厳しい場合、どのようにすればいいのでしょうか。
低金利が続いていますので、預貯金ではほとんどお金が増えません。ですから、株式や債券などでの投資をおすすめします。 ただし、現役時代よりもリスクを抑えるようにしなければいけません。老後資金を大きく減らすと、取り戻すのが困難になるからです。
リスク資産である株式の比率は、多くても30%には抑えたいところです。残りは国債などの安全資産で運用します。また、70代でも老後は10年以上あると考え、長期での運用を心掛けるようにしましょう。