お通夜を省いた一日葬

一日葬とは、通夜を行わず、告別式と葬儀を一日で行うお葬式のかたちです。家族や親族だけでひっそりとお別れがしたいという場合や参列者が少ない場合に向いている葬儀です。

参列者が多くなる通夜を省略することができるので、家族や親族が故人と過ごす最期の時間をたっぷりと取ることができ、通夜振る舞いなどの費用や参列者への対応の負担などが少ないのがメリットです。

一日葬は、通常午前中から告別式を行い、その後火葬という流れが一般的ですが、葬儀会社によっては、遠方の人や会社勤めの人でも参列しやすい夕方からの式を執り行ってくれるところもあります。

直葬・火葬式

直葬・火葬式とは、通夜や告別式といったセレモニーを行わない葬儀のかたちです。病院や施設などから火葬場に直接搬送して、火葬場でお別れをするといった流れになります。

故人に身寄りがない、親族と疎遠、故人の希望などで執り行うことが多く、以前はあまり選ばれることがなかった葬儀ですが、鎌倉新書の調査によると、2020年4月~5月の緊急事態宣言中、最も選ばれていたのがこの直葬・火葬式。

なんと緊急事態宣言中に執り行われた葬儀のおよそ67.5%が直葬・火葬式だったそうです。緊急事態宣言が解除された後も50%以上の人が直葬・火葬式を選んでおり、新型コロナウィルス感染者がいまだに増え続けている状況からしても、今後も需要が高まる葬儀のかたちだと考えられます。