「夫と二人きりの生活なんてゾッとする…」Bさんのケース

でも世の中、Aさんのような円満なご夫婦ばかりとは限りません。

Bさんは夫と大学受験を控えた息子さんの3人暮らし。息子の第一志望は県外の大学。もし合格すれば、家を出て一人暮らしをすることになります。Aさんは、「息子が出て行った後の夫婦だけの生活が、今から不安でたまらない」とこぼします。

結婚当初から多忙だったBさんの夫。共働きだった新婚当初は家事分担にも協力的でしたが、妊娠・出産のためにBさんが仕事を辞めてしまうと、家事も育児もすっかりBさん任せの状態になってしまいました。加えて、「仕事で疲れている」を理由に、Bさんが会話を盛り上げようと日常で起きた様々なことを話しても生返事。まだまだ若いうちは、そんな夫の態度に怒りもしましたが、年月を重ねるうちにBさんは夫にだんだん期待をしなくなってしまいました。

夫婦の会話の中で、唯一、夫が反応するのは、子どもの成績や部活の戦績、進学先などのことだけ。このため、気が付けば、Bさんが夫と会話する内容は、もっぱら息子のことばかりという状態に…。

「今は、子ども進学のことでいろいろ話さなくてはいけないことがあるので話はしますが、本格的に2人になったら何を話せばいいのか…。無言のまま同じ空間に2人きり。考えただけで息が詰まりそうで、ゾッとします。もういっそのこと、夫が家にいる時間は、パートにでも出てしまおうかしら?いずれにせよ、家庭内別居状態になることは目に見えていますね」