「犬も歩けば棒に当たる」「三つ子の魂百まで」など、日本にはさまざまな“ことわざ”が言い継がれてきました。先人の知恵が短い文章にギュッと濃縮されていて、思わず「あるある!」と相槌を打ってしまうこともしばしば。
その中には、「時は金なり」などお金にまつわるものも多くあります。今回は「まさにあのことわざ通り…」とハッと気づかされた、“お金のことわざ”エピソードを紹介します。
「時は金なり」…お金と同じくらい大切な、時間
「時は金なり」ということわざがありますが、的を射ているなぁ、と思った出来事がありました。
事の発端は、娘が小学校に上がって初めての授業参観のあと。保護者のみでランチに行くことになり、私も参加することに。当時、夫の転勤の都合で引っ越してきたばかりだったので知り合いがおらず、少しでもママ友を増やそうという思いから参加したのです。
その後、仲良しになったグループだけで何度かランチに行ったのですが、決まって話題にのぼるのは夫や義実家の愚痴。
しかも「分かる。ウチも大変で…」なんて共感と愚痴のサイクルがまわり始めてしまうと、どんどんヒートアップしていく一方でした。話が堂々巡りすることもしばしば。あらかじめ決めていた時刻を大幅に過ぎるまで話し込むことも多く、回を重ねるごとにランチの時間がどんどん長引いていったのです…。