これからどんな支出が増えるのか

老後に今までのような収入がなくなり、支出で貯蓄を取り崩し続ければ、いつか底をついてしまいます。今後はどんなペースでお金を使っていくべきか、どのような準備をすべきか、定年後の収支を把握することが大切です。まず、定年後にはどんな支出が増えるのでしょうか。

ケガ・病気などによる医療費

年齢を重ねると、ケガや病気のリスクも増加するものです。厚生労働省の「平成29年(2017)患者調査」によると、入院患者のおよそ73%が65歳以上であるそうです。「体だけは丈夫だったから」とおごらず、しかるべき準備をしておいた方が安心でしょう。

介護費用

生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査(平成30年度)」によると、介護期間は平均4年7か月であり、介護に要する一時費用は平均69万円。この費用は介護用ベッドの購入や自宅改装にかかったもので、公的サービスの自己負担を含む毎月の費用は平均7.8万円であるそうです。また、在宅介護に比べ施設を利用した場合、費用も高額になる傾向にあります。