日本には古くから「短気は損気」という言葉がありますよね。これは「すぐに怒る人は結果的に自分が損をする」という意味を表しています。筆者は子どもの頃から怒りっぽく、よく祖母に「短気は損気だよ」といわれていたので、とても印象に残っている言葉でもあります。子どもの頃は「ふ〜ん、それで?」と流していましたが、今振り返って考えてみると、その言葉の重みに深く頷くばかり…。そこで今回は、感情的に怒ると確実に損する3つのことをご紹介します。
その1 「体調不良」
私たちの体にある自律神経は、「交感神経」「副交感神経」と呼ばれる2種類の神経に分けられます。この2つの神経がバランスよく働くことで、自然な眠りが誘発されたり体温調整ができたり、生命維持に欠かせない重要な働きをしています。
しかし、怒りすぎることで自律神経のバランスが乱れやすくなり、慢性化してしまうと体調不良をも引き起こしてしまう場合も。なぜ怒るだけで体調不良になってしまうのかというと、怒りの感情は交感神経を刺激し、活発にしてしまうからです。交感神経の出番が多くなればなるほど副交感神経が劣位の状態が続き、自律神経のバランスが崩れます。「自律神経失調症」にもつながりやすくなり、睡眠障害や各臓器の疾患などのリスクが高まる可能性もあるようです。