その他では、日経平均株価への寄与度の高い値嵩株が買われ続け、ファーストリテイリングや東京エレクトロンが上場来高値を更新したのが目を引きました。特に、ファーストリテイリングは1週間で最大+11%弱上昇し、3月中旬のコロナ暴落時に付けた安値から2倍超となっています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ファナック(6954)
- トレンドマイクロ(4704)
- KDDI(9433)
新型コロナウイルスの新規感染者数増大(第3波)の影響が続き、この日はとりわけ、外食関連銘柄が軒並み大幅下落となりました。再度の休業要請懸念が残る居酒屋株では、鳥貴族(3193)が一時▲8%弱安、串カツ田中ホールディングス(3547)が一時▲6%超安と揃って急落し、ワタミ(7522)も▲5%弱安の大幅下落で引けました。
また、ファミレス株も大幅続落となり、ロイヤルホールディングス(8179)が一時▲7%安に迫る急落となり、前日に閉鎖店舗数の拡大(実施済み含めて合計200店舗閉店)を柱とするリストラを発表したすかいらーくホールディングス(3197)も一時▲5%超安に急落しています。
なお、「Go To トラベル」の延長を望む声が日増しに増える中、ポイント混乱の続く「Go To イート」が延長なしで予定通り終了する見込みとなったことを受け、ぐるなび(2440)が▲9%弱安まで売られる連日の急落となったことが注目を集めました。
その他では、九州旅客鉄道(9142)やANAホールディングス(9202)などの輸送株も急落し、大規模イベントの観客制限(最大50%)が2月まで延期されることが決まったことを受けて、東京ドーム(9681)が▲7%弱安の急落となりました。
葛西 裕一