配送・設置工事、アフターサービスにこだわってきたジャパネット

ジャパネットたかたは消費増税前に大型キャンペーンを実施して駆け込み需要を掴み、冷蔵庫や大型テレビ、マッサージチェアなど高額品の売り上げを伸ばしました。コロナ禍の巣ごもり消費では、エアコンや掃除機、炊飯器などが好調で、今上半期(1~6月)の売上高も前年同期を上回ったとしています。

また、ステイホームで家にいる時間が増えたこともあり、2年前に販売を始めたウォーターサーバーの注文も急速に伸びています。

創業者の父から経営を引き継いだ高田旭人社長が着手したもので、価格だけでなく品質やサービスに徹底的にこだわったそうです。天然水の製造から始まり、水や専用サーバーの配送・設置、メンテナンスなどすべて自社グループで手がけています。

ウォーターサーバーに限らず同社がこだわってきたのが商品の配送・設置工事やアフターサービスで、大きな強みとなっています。

中でもエアコンはここ数年の猛暑に対応するために素早い対応を目指し、取り付け設置工事を担う店舗網の強化に力を入れました。あらかじめ協力店舗を開拓しておき、迅速な設置を求めるユーザーニーズに応じられるようにしたのです。さらにエアコンの配送・設置を担当するスタッフ向けの研修施設を設け、常時サービス品質の向上に取り組んでいます。

家電という高額商品を購入するユーザーが納得しやすいように、事前の不安要素を解消する配慮も細かく施されています。サイトでは商品の注文から設置までの流れをわかりやすく紹介し、ユーザーは工事内容や作業時間、設置場所、取り付け環境などの詳細を家電ごとに確認できます。