我が子を思う気持ちとパートナーを思いやる気持ちから生まれたすれ違いは、夫婦での話し合い以外では解決できないと感じたようです。

A子さんの決め手は、園庭開放で見た我が子の笑顔

Tさん夫妻は、それぞれがなぜそのような結論に至ったのか、お互いの気持ちを話し合いました。ここで大切なのが、“ケンカ腰にならない”ことだった、と語るA子さん。どちらが子どもにとって幸せなのかを一番大切にするべく、冷静に話し合うことを心がけたそうです。

夫が「近さ」にこだわっていた理由が分かったことも、A子さんが平静な気持ちを取り戻すのに役立ちました。

お互いの意見が確認できたところで、本題「幼稚園、保育園どちらにするのか」を決めました。今は無事に「新しい園」での生活がスタートしているということですが、決め手は何だったのでしょう。

A子さんいわく、「夫にはまず、『幼稚園でも共働きのスタイルは維持できる』こと、共感できる教育理念や素敵だなと思える先生方が多かったことを伝えました。最初に通っていた小規模保育園と同じようなアットホームな雰囲気で、子どももすぐに慣れることができるのではないかという気持ちを伝えたのです」

頭で考えただけでなく、A子さんには子どもを園庭開放に連れて行ったときの楽しそうに遊ぶ姿が、強く印象に残っていたそう。

「それが私の中で一番の決め手になったと、思いの丈をぶつけてみました」