非老後資金を貯めるには資産運用が必要
30代であれば定年まで30年程度ありますから、時間をかけてじっくりと資産運用を続けることが大切です。
資産運用の成功ポイントは「長期・積立・分散投資」で、リスクを抑えた運用を心掛けることです。長期・積立・分散投資による効果は、投資先を分散するほど、運用期間が長期になるほど、収益がバラつきにくくなる傾向にあるからです。
金融審議会の「高齢社会における資産形成・管理」によると、1985年以降の各年に毎月同じ金額ずつ国内外の株式・債券に分散・積立投資した場合、保有期間が5年ではマイナスリターンも発生しますが、保有期間が20年になるとプラスリターン(2~8%)に収斂し、そのバラツキも小さくなっています。
あくまでも過去の実績に基づくもので、将来も同じ結果になる保証はありませんが、長期・積立・分散投資がリスクをコントロールして、一定のリターンがでやすいといえるでしょう。
株式の比率を決めるには
個人のアセットアロケーション(資産配分)の決め方として「100マイナス年齢方式」があります。年齢に応じた株式比率を決める方法で、計算式は以下のようになります
- 株式比率=100―年齢
30歳であれば金融資産の70%(100―30歳)を株式にします。30代はリタイアまで時間がありますので、株式比率を高めた運用をしていくことが出来ます。
勘の良いかたならお分かりだと思いますが、逆に言えば年齢が上がるにつれて株式の比率は低くなり、大きなリターンではなく小さなリターンでも確実に増やすことにシフトせざるを得なくなります。
資産運用を早く始めておくとリスクを取りながらも大きなリターンを目指すような株式を多めにもっておくことで、より資産の拡大を狙っていくことが出来るということです。