「学校の友だちは、“ゆいちゃん”とか“さくらちゃん”とかかわいい名前の子が多いです。私の名前は漢字で書くと読みづらいけど、読み方はちょっとおばあちゃんみたいな名前で。漢字だとみんな読めないからひらがなで書くこともあって、そうすると『めずらしい名前だね』と言われることもあります。別に嫌ではないけど、かわいい名前にも憧れるかな」

今回お話を聞かせてくれた小学6年生のAちゃんは、「暦」の意味合いがある漢字を使った少し古風な名前だそう。(実際の名前はあえて出さないことにしますね。)名前に不満はないもののお友だちから「めずらしい名前」と言われたことを不思議に感じたそう。読み方は古風なのに“漢字は難しい”というのも、イマドキだなと感じました。

音や響きはもちろん、名前をパッと見たときの文字の印象にこだわる人も多いもの。音が古風すぎるのはもちろん、すんなり読めないような難しい漢字も子どもにとって負担になることがあるのかもしれませんね。

キラキラすぎず、普通すぎない名前をつけたかった

一方、Aちゃんの名づけ親である両親は、どんな思いから名づけたのでしょう。そこには、ここ数年の間にママ・パパになった人なら「わかる」と共感してしまう、葛藤があったようです。