きっかけは「つらい感情の共有」~ストレスフルな職場の場合~

「妻という存在がありながら不倫をしてしまった、僕の体験談です。今は後悔していますが、当時は『恋』をしているような気分になっていました」Tさんは結婚5年目。奥さんとの関係は良好だったといいますが、なぜ不倫に走ってしまったのでしょうか。

「僕の部署は、クレーム対応が仕事。理不尽なクレームもあり、電話口ではつねに怒られている感覚でした。そのうえ、部長も怒鳴ってばかりいるタイプ。とにかくストレスが溜まる職場だったんです」ある日、ひどいクレーム対応で落ち込んでいた同僚女性の相談に乗ったTさん。自分も同じ経験があったこともあり、感情移入してしまったといいます。

「『この人も僕と同じ気持ちなんだ』と思い、それからいろんなことを話すようになりました。同じ職場のことなので、詳しく話さなくてもわかり合えるような気がして…。そこから、特別な存在に変わっていったんだと思います」

ほどなくして、2人は不倫関係になりました。年が近いこともあり、誰が見ても明らかに怪しいと思うほど、ただならぬ空気を醸し出していたといいます。ただ、数カ月して女性が退職したことでその関係は終わったそう。

「妻に悪いことをしていると思いながらも、それが逆にスリルになって…。余計盛り上がってしまったんですね。周りが見えなくなっていました。いまだにバレてはいませんが、罪悪感は消えません」