コロナ禍でテレワークが普及し、自宅で過ごす時間が増えたという人も多いのではないでしょうか。通勤がなくなったことで趣味やくつろぎの時間が増えてうれしいという声もある一方で、「コロナ離婚」という言葉も聞かれるようになりました。

そこで今回は、コロナ禍のテレワークで溝が深まった夫婦と、逆に仲が深まった夫婦に話を聞き、それぞれの原因を探ってみました。

子どもと触れ合う時間を楽しめた

まずは、「テレワークになって家にいる時間が増え、父親として子どもと触れ合う時間が増えたことがうれしい」と話すAさん。

Aさんはソフトウェア会社の営業職ですが、コロナ禍で早々にテレワークに切り替わり、「現在3歳になる息子と過ごす時間が増え、息子がすごくなついてくれた。それもあってますます愛おしいと感じるようになったし、同時に子育ての大変さを実感した」のだそう。

「子どもが保育園に行けなかった一時期、やはりテレワークで働いていた妻が効率的に仕事を進めているのを横目で見て、すごいなと感心。息子の相手をしながら仕事をこなし、お昼休憩を利用して買い物へ行き、夕方は定時に上がって家事と育児をする。そういう妻を見て心から感謝したし、自分がいかにラクをしていたかわかった」とAさん。

「そこで、息子とお風呂に入ったり寝る前に絵本を読んだり、息子の相手をする時間を増やすようになった。その間、妻は日中できなかった仕事を片づけている。子どもと触れ合う時間を楽しめるだけでなく、妻の頑張りに刺激されて自分も子育てに積極的になった」と笑顔で話していました。