手すりを取り付けるデメリットもある

手すりは基本的に、介護リフォームを受ける要介護者の使いやすい高さに取り付けるため、同居している家族には使いにくい場合があります。また、手すりを取り付けることで、トイレが狭くなった、廊下の幅が狭くなった、などと感じることもあります。

しかし、手すりの高さが合わなくても、家族にはまったく使えないということはありませんし、手すりの突出は、壁から約1cm~2cmの場合が多いため、それほど不便は感じないでしょう。

さいごに

介護リフォームを考えているなら、介護保険制度をうまく活用しましょう。まずは、他の工事よりも簡単におこなえる「手すりの取り付け工事」から始めるのがおすすめです。

安価で出来るうえに工事時間も短く、短期間で住環境を整備することが可能です。手すりがあれば、安心した生活が送れたり、自立度がアップしたりするため、意欲的になる、活動的になるなど、さまざまな良い効果が生まれます。

鈴木 咲季