ケースⅠ:月32万7,000円
ケースⅡ:月30万7,000円
ケースⅢ:月27万6,000円
ケースⅣ:月21万9,000円
ケースⅤ:月20万8,000円
ケースⅥ:月18万8,000円
(※年金額は物価上昇率で2019年度に割り戻した実質額となっています)

かなり開きがありますね。現状のモデル世帯は月22万円なので、ケースⅠ〜Ⅲでは年金の受給額が大幅に増えています。

老後2,000万円問題は解決!?

先ほどのシミュレーションのうち、ケースⅠ〜Ⅲでは老後2,000万円問題は解決しています。

老後2,000万円問題は、年金だけでは生活費が足りず、仮に老後を30年とした場合、おおよそ2,000万円不足するといったものでした(※3)。生活費は夫婦二人で月26万4,000円で計算されています。

ケースⅢでも年金は月27万6,000円もらえているので、老後は年金だけで黒字生活となり、老後2,000万円問題は解決ですね。

老後資金作りには投資が必須?

昨今、投資が非常に盛んになりつつありますが、その理由の一つとして、年金の不安が挙げられると思います。ケースⅠ〜Ⅲでは老後2,000万円問題は解決しましたが、それでも老後の資産作りには投資は必須だと考えます。

なぜかというと、ケースⅠ〜Ⅵの全てのケースでインフレが進んでいるからです。もらえる年金額は増えたとしても、インフレにより物の価格が上がり、貯めたお金の実質的な価値は目減りしているということです。

ケースⅠを例にとって詳しく解説します。