2020年7月31日、厚生労働省が日本人の平均寿命を発表しました。男性は81.41歳、女性は87.45歳と過去最高を更新しました(※1)。男性は香港、スイスに次いで第3位、女性は香港に次いで第2位となっています。

1990年時点では、男性の平均寿命は75.92歳、女性は81.90歳だったので、この30年間で平均寿命が5~6年延びていることがわかります。

このように寿命が延びてきている現代においては「いつまで働かなくてはいけないのか?」というのは非常に気になるテーマだと思います。

この記事では、60歳以降も働いている人の割合とその理由について解説します。

自分が何歳まで働くのかは退職するまで分かりませんが、現在の人たちの実情を理解することで、未来の自分を知るヒントになるのではないでしょうか。

60歳以降も働いている人はどれくらい?

労働政策研究・研修機構によると、60歳以降の就業率は下記の通りです(※2)

男性の就業率

60~64歳:81.1%
65~69歳:57.2%
70~74歳:38.1%
75歳以降:14.8%

女性の就業率

60~64歳:56.8%
65~69歳:36.6%
70~74歳:23.1%
75歳以降:6.5%

薄々感じてはいましたが、やはり働いている人の割合が多いですね。65〜69歳では、男性は2人に1人以上、女性は3人に1人以上が働いています。また、70~74歳においても、男性は3人に1人以上、女性は5人に1人以上は働いています。

「私は仕事が好きだから一生現役でいいよ」って考える方もいると思います。実際、筆者もその思考です。

しかし、一生働くとしても、働く理由はとても大切だと思っています。お金のためにやりたくない仕事を老後もずっと続けていくのは、想像しただけでもかなりしんどそうですので。