いずれの年齢、性別においても経済上の理由がダントツで1位ですね。やはり老後2,000万円問題もあり、お金の問題で働く人は非常に多いみたいです。

2位はいきがいや社会参加のためですが、30%前後と1位から大きく差が開いています。回答者の詳しい状況が分からないため正確ではありませんが、少し見方を変えると、60歳を超えて働く人の約70%はいきがいや社会参加を感じていないということです。

読者の中には「今日も仕事かぁ。仕事行きたくないなぁ」と思っている人もいるかもしれませんが、現状の数字を考えると、60歳を超えて嫌な仕事を続けなくてはいけない可能性も十分にあり得ます。

まとめにかえて

もしかしたら未来に悲観的になってしまったかもしれません。しかし、これが現実です。

実際に、2021年4月からは「70歳までの就業機会確保」を目指した高年齢者雇用安定法が施行されます(※4)。昔は60歳で定年を迎え、その後は老後のスローライフを楽しむのが一般的だったかもしれませんが、これからはそれも少し難しいかもしれません。

これからの時代を楽しく生きていくには、いまできることを考え、行動し続けることが大切だと思います。

参考

(※1)「令和元年簡易生命表の概況」厚生労働省
(※2)「データブック国際労働比較2019」(R1.11.20)独立行政法人 労働政策研究・研修機構
(※3)「60代の雇用・生活調査」(R2.3.31)独立行政法人 労働政策研究・研修機構
(※4)「高齢者雇用安定法の改正〜70歳までの就業機会確保〜」厚生労働省

安田 優