東京にいても地元のお墓管理は長男夫婦がやるべき?
コロナ禍が起きて以来、お墓参りができていない人の多くは現在住む場所から離れた出身地にお墓がある人ではないでしょうか。
地元を離れている場合のお墓参りは、たいていはお盆と年末年始の年に2回。お盆のみという人も少なくないかもしれません。そうした状況の中で、地元にあるお墓の管理やお寺との関係維持を常日頃から離れた場所に住む人が行うのはほぼ不可能です。
筆者の友人Aは東京出身で、東海地方出身の夫と小さな子ども2人の家族4人で東京に在住。旦那さんは長男で、ご両親は実家に、そして独身のお姉さんが地元近くに暮らしています。
そんな状況にも関わらず、ご両親とお姉さんはA家族がお盆しかお墓参りをしないことに対して不満を漏らしているのだとか。ご両親は「うちのお墓には自分たちはもちろん、いずれは長男とその家族が入るのだから」という考え方。
しかし、A夫婦は仕事の都合上、地元の東海地方に帰るつもりはありません。そのため、Aの旦那さんはAとともに「両親が亡くなった後は、こっちにお墓を移動させよう」とこっそり話し合っているそうです。
「お墓を引越しできる」という可能性があることで、お墓のためだけにUターンして夫の実家に住む状況を避けられそうなことにAは安堵していると言っていました。