「青春返せ」3人の学生が語るコロナ禍の1年

Naranoid/shutterstock.com

コロナ禍で幕を開けた2021年。

「全国すべての小・中・高校・支援学校を、一斉に臨時休業とする」

あの前代未聞の長い春休みがスタートしたあの日から、もうすぐ1年経ちます。

全てが見切り発車の状態で進んだこの1年を、若者たちはどんな目で見つめてきたのか。高校生・大学生・大学院生、3人の学生たちが、この1年を振り返って話してくれました。

留学予定が白紙に…。

【Kさん(女性):大学院生 24歳】

「本当なら、今頃私は海外で研究中だったのに…」そう語るのは大学院生のAさん。

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2020年9月から北米地域へ留学予定でしたが、コロナ禍で留学の奨学金採用は取り消しになったといいます。

「留学を前提にして、在籍中の日本の大学院を休学しました。休学中は日本学生支援機構の奨学金が停止するので、今は半分フリーター半分大学院生のような生活をしています」

「学生支援緊急給付金」がもらえなかった

「学生支援緊急給付金も申請したんですが、給付対象外でした。給付条件のうちの一つである『コロナ感染症の影響でアルバイト収入(雇用調整助成金による休業補償を含む)が大幅に減少(前月比50%以上減少)している』という点を満たしていなかったことも理由の一つです。

最初の緊急事態宣言が出た後、アルバイト先から休業補償で本来の6割が出ていたんですよね。

それ以上に困ったのは、大学の図書館が閉鎖になったことかも。緊急事態宣言後は配送による貸し出しのみになった時期があり、1回の貸出冊数も制限されていました」

自由に文献に触れる機会を奪われてしまったことは、彼女のような、研究者を目指す学生にとっては致命的なことといえるでしょう。

「もしこれが、大学入学したばかりの時期に起こっていたら…。学費に見合った福利厚生を大学から受けていない、ムダだなぁ、という気持ちになるでしょうね」

と話してくれました。そして、

「ちかごろは学生アルバイトでさえ、テレワーク可能かどうか、ネット環境を確認されるケースが増えているんです。リモート作業に耐えうるITスキルや環境って、これからの時代を生きるにはマスト条件だと感じました」

とも話してくれました。

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執筆者

早稲田大学第一文学部卒。編集プロダクションで編集・校閲の経験を積みフリーランスに。尊敬する人物は伊能忠敬・羽生善治。