賛否両論の中、廃止へ

これらのルールは学校が定めたものではなく、生徒たちの自主的な考えから生まれ、時代とともに進化していったものだそうです。ただやみくもに定めたのではなく、宝塚歌劇団に入団した際の立ち振る舞いや、大舞台での一体感を構築するためなど、「清く 正しく 美しく」のモットーを体現するものでした。

しかし、「理不尽なことに耐える精神力は鍛えられましたが、もう二度と戻りたくありません」とコメントする宝塚OGがいるように、予科生にとってはルールが負担となっていたのは確かでした。そのため学校側も、時代遅れとなってしまったルールを時間をかけて廃止していくという今回の決断に踏み切りました。

この決断について、現役の生徒に加え宝塚OGからも賛成の声が上がりました。一方、一部の生徒からは伝統を守っていくためにルールを肯定する意見もあったそうです。また宝塚OGからも、伝統が失われることに寂しさを感じるなど、不文律をなくさなくてもいいのではという声が上がりました。

賛否両論の中、学校と生徒間で話し合いを行なった結果、最終的には現役の生徒たちも廃止に同意したといいます。宝塚音楽学校はハラスメントに厳しい世相も反映するだけでなく、生徒たちの負担を減らすため、伝統の改革に踏み切ったのでした。

【参考】
宝塚音楽学校OG、本科生の指導『ハラスメントだった』」朝日新聞デジタル 2020年9月12日