新型コロナの感染拡大により出された緊急事態宣言。5月末に解除となってからは、通常通りオフィスへ出勤するようになった企業もあれば、引き続きテレワークが推奨されている企業もあり、働き方にも違いが現れています。
こうした働き方の変化は、夫婦の関係にも少なからず影響を与えている様子。
今回は、夫が在宅勤務となった際に、妻が直面した心の葛藤についてご紹介します。夫婦どちらかが在宅勤務になった場合、どうすればお互いに心地よく過ごせるのでしょうか。
夫の在宅勤務で居場所を失った!
Aさん(33歳・女性)は、夫と2歳になる息子と暮らす専業主婦。コロナ禍に見舞われる以前は、夫を会社へ送り出したあと家事をしたり子どもを公園へ連れていったりと、だいたい1日のスケジュールが決まっていたそうです。
しかし、そんな日常がコロナ禍によってだんだんと姿を変えていってしまいます。
「緊急事態宣言が発令されると同時に、夫が在宅勤務へと切り替わりました。普段仕事が忙しくて、夫と一緒の空間にいられる時間も少なかったので、在宅勤務に切り替わると聞いて少しうれしく感じていたんですが…」
当初はよろこんだAさん。そんな気持ちも束の間、Aさんは自宅での過ごしづらさを感じはじめたそうなのです。
「夫が在宅勤務に切り替わってすぐは、家事をして子どもを遊びに連れていって、家に帰ったらお昼を食べて昼寝をさせて…と、今まで通りに過ごせていました。しかし、1週間ほどしたあたりから、夫の放つイライラした雰囲気に気づきはじめて…」