「若者の結婚離れ」という言葉を聞くようになって久しいですが、なぜ若者は結婚しないのでしょうか。

よく聞くのは「結婚するようなお金がない」という理由であって、多くの人たちが「結婚したくない」と考えているワケでもなさそうです。今回は、結婚を考えている人たちが悩みがちなお金の問題について考えます。

「結婚するためのお金がない」

そもそも結婚するための貯金がないという人は、何に使うことをイメージして「お金がない」と言っているのでしょうか。

極端な話、本当に結婚するだけなら役所で婚姻届けをもらって記入し、手続きすれば済むことです。ですが、たったそれだけの行為に「貯金がない」と尻込みしているワケではありませんよね。「結婚するためのお金がない」という言葉の裏には、結婚に付随するさまざまなものが含まれているはずです。

まずは「結婚するためのお金」という言葉の定義を明確にしなければなりません。でなければ、いったいいくらのお金が、いつまでにあれば「結婚するためのお金がある」ことになるかわからないからです。

たとえば、「結婚するためのお金」に挙式費用、新婚旅行費用を含めるという人もいれば、挙式は不要と考える人もいます。このあたりはパートナーの希望とすり合わせる必要があるでしょう。