家庭内で発生する暴力は、身体的なものだけとは限りません。とくに最近では、配偶者からの心理的な攻撃、いわゆる「モラハラ」に悩んでいるケースもよく耳にします。
内閣府が2018年に公表した「男女間における暴力に関する調査」においても、その問題が浮き彫りになりました。
人格否定・メールの監視・・・
この調査の「配偶者からの暴力の被害経験の有無」のうち、「人格を否定するような暴言」「電話・メールなどを細かく監視する」といった心理的攻撃に関する回答の割合は、以下の通りになりました。
配偶者からの暴力の被害経験の有無(心理的攻撃)
- 何度もあった…5.8%
- 1、2度あった…7.9%
- まったくない…83.3%
- 無回答…3.0%
「何度もあった」「1、2度あった」を合わせると、13.7%の人が配偶者からの心理的攻撃を経験したと答えました。さらに男女別にみると、女性は16.8%、男性は10.0%が「何度もあった」または「1、2度あった」と答えており、女性の方が高い割合となっています。