20代では見えないもの、30代だから分かること

してみなければ分からないギャンブル性のある結婚ですが、20代のうちにDVやモラハラなどのリスクが低く、一生添い遂げることのできる人を見極められるかというと、筆者の答えはノーです。

20代は多くの人が社会に出る年代。平日は仕事を覚えるのに精一杯ながら、休日になれば友人や恋人との時間を楽しんだり、趣味や旅行を楽しんだりして年齢を重ねていきます。

ただ、20代では社会人経験もまだ浅く、個人差はありますが恋愛経験もそこまで豊富ではありません。恋愛中は相手の長所だけに目がいき、短所には目をつぶってしまうことも…。

若さゆえ、愛や勢いで何とかなると思い込みやすい年代でもあり、「私が仕事も家事も育児も全部やる」「好きだから親との同居もできる」などと盛り上がりがちです。

30代になるとある程度社会経験を積むことができ、また周囲に既婚者も増えます。すると夫婦関係や育児、仕事との両立の大変さ、義実家との関係など「結婚生活のリアル」がどういうものかも見えてきます。

外にばかり向いていた目が内面に向き、自分はどういう人間でどういった人が合うかということも次第に分かってくるでしょう。

ただし結婚にギャンブル性はつきものですから、してみなければ実際のところは分からないことに変わりはありません。