今年に入り、新型コロナウイルスという脅威に振り回されっぱなしの私たち。先の見えない状況が続き、悪いことばかりに目がいってしまうという人もいるのではないでしょうか。

ゴールデンウィークもお盆休みも、例年とは違う過ごし方をした家庭が多いと思いますが、“いつもと違う”ことが家族や夫婦の絆を強めるきっかけになった、というケースも。

今回は、「意外な好転」を経験した人のエピソードをご紹介します。コロナ禍が家族にもたらしたものとは…?

恒例の帰省を見送ったAさんの場合

自宅から離れた場所に実家があるAさんは、毎年ゴールデンウィークやお盆休みのタイミングで子どもたち2人と一緒に帰省していたそう。Aさんの仕事はノートPCがあればどこででもできるため、子どもたちが長期休みに入るタイミングで、仕事のある夫を残して実家へ帰るのが恒例になっていました。

Aさんの実家があるのは、コロナの感染者数が比較的多い地域。帰省して自宅のある地域へ万が一ウイルスを持ち込んでしまったら…と考えると怖くなってしまい、今年の帰省は見送ったそうです。

「実家では父が一人で生活している上に、子どもたちも楽しみにしていたため、ギリギリまで迷いました。でも、もしもの事があったら実家の父にも私たち家族の周囲にも迷惑がかかると思い、泣く泣く諦めたんです」