所得税、年収1千万円のサラリーマンは「草狩り場」

あまり知られていませんが(笑)、日本の所得税は累進課税という仕組みになっています。国税庁のホームページを見ていただければわかるように、ざっくり言うと課税所得が330万円以下だと税率10%なのですが、330万円を越えると越えた分は税率20%、うっかり900万円を越えようものならなんと所得税は33%になるんです。

実際には各種控除があり、年収と課税所得は一致しませんが、まあ実際に給料が上がって税率が跳ね上がったら、給与明細を見て目を疑いますよ。加えて社会保険料も高くなりますし、各種自治体の補助や今だと高校の無償化なども「ただし年収の高い人は対象外」という条項によりことごとく除外されます。

実際には年収600万円と年収1千万円では、同じとまでは言いませんが400万円の収入の差はありません。体感ベースで言えば、せいぜい200万円差くらいでしょうか。仕事は遥かに辛いし頑張っている(あくまで本人の感覚です)のに、「何のペナルティだ、これ」って感じますよ。税の大原則「取りやすいところから取る」ことを徹底した結果、頑張った人間にペナルティを与える仕組みになってしまっているんです。