一方で、月平均の支払い回数を見てみると、現金(11.7回)、クレジットカード(7.5回)、QRコード決済(5.5回)、電子マネー・プリカ(6.8回)、デビットカード(4.4回)となっています。
つまり、日常生活の中ではまだまだ現金で支払う機会はそれなりにあるものの、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済を「キャッシュレス決済」として括って考えると、キャッシュレス決済はかなり日本社会に浸透してきていると言えそうです。
特に、キャッシュレス決済手段として長く利用され続けているクレジットカードが、新たなキャッシュレス決済手段がどんどん登場している現在においても、大きな存在感を持っていることがわかります。
ポイント還元などの優遇に着目し、決済手段を選択
少し前までは「クレジットカードは使えるけれど、QRコード決済は使えない」というようなお店が多かったのですが、最近では多くのお店が、顧客取り込みのために各種キャッシュレス決済に対応しています。
そのため「お店によって支払い方法を変える」という必要性はさほどなく、「ポイント還元などの優遇を受けられるもの優先で利用する」という使い方をしている人が多いのではないでしょうか。
今年6月、決済関連の事業開発を行う株式会社インフキュリオンが実施した「キャッシュレス決済利用の変化」に関する意識調査においても、キャッシュレス決済を利用したい理由(複数回答)として、「支払いが早く済むから(54%)」に次いで、「ポイントなどの特典が有利だから(48%)」という理由が上位に挙げられました。