人気やブームで過熱しているテーマ型に近づかない!

銀行や証券会社に資産運用の相談に行くと、こんな風におすすめ商品を紹介されるかもしれません。

「最近人気の人工知能に関連する企業に投資をする投資信託はいかがですか。」

人工知能に投資をすると聞くと、いかにも今後成長しそうでわくわくしますね。これは一般的に「テーマ型投資信託」と呼ばれています。「AI」や「ロボット産業」「SDGs」など、設定したテーマに関連する企業の株式で運用する商品です。一見して投資対象がわかりやすく、成長も期待できるテーマが設定されることが多いですが、このテーマ型の投資信託で老後資金を貯めようと思っているのなら注意が必要です。

この「テーマ型投資信託」は、成長が見込める反面、ブームによって一気に資金が流入しやすく、過熱しやすい傾向があります。そして何より、終わらないブームはありません。ブームの終焉に従って基準価額が下落し、気がついたら元本割れをしていた、という人も少なくありません。

老後とはいえ、今は「人生100年時代」です。資産運用は長期戦になります。退職金においても長期間かけて成長することが期待できる資産で運用することが重要です。