いまさら聞けないDX、結局は私たちの何が変わるのか

気になるニュースを専門家に訊く

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今回は、よく耳にするようになったけれども、まだよくわかっていない熱量の高いキーワードについて、専門家に話を聞いていきます。今回はクラウド上でのシステム開発に詳しい、クラウドエース株式会社取締役会長の吉積礼敏さんに話を聞いていきます。

DXに対するよくある誤解とは

――DXが話題です。DXとは何を指し、どのようなものなのでしょうか。

DXとはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略です。Trans(トランス)を“X(エックス)”と略すことが英語圏で一般的だからということでDXと略されています。

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DXというのは単なる業務のデジタル化やペーパーレスのようなことでは無く、デジタル化の力によりビジネス自体を変身(脱皮させるレベル)させることを意味します。

皆さんがよく誤解している意味と区別するために言い換えると、デジタルに向かってトランスフォームすることでは無く、デジタル化によりビジネスをトランスフォーム、させるということです。

くどいかも知れませんが、あえて英語を交えて書くと「トランスフォーム to デジタル」では無く、「トランスフォーム by デジタル」です。

DXで私たちの生活は既にこう変わった

――DXが普及していくと、私たちの生活や仕事の仕方はどう変わっていくのでしょうか。

新型コロナウイルスの影響もあり、現在私たちの生活様式などは変わって行っている最中だと思います。

その中でも特に顕著なのは、私たちが必要としているのが、商品では無くサービスを軸にあらゆるものを捉え直した形になっていくと思われます。

たとえば、会議というものを捉え直した場合に、必要なのは顔を見た会話であって物理的に一緒に居る必要性は低いということです。オンライン会議システムが一気に成長したのは皆さんもお感じのことかと思います。これは会議という業務や仕事をDXし、また移動をも取り払うという変革をした例です。

オンラインショッピングも購買行動をDXした例とも言えるでしょうし、生活や仕事について本質的に必要なもの・点に絞り込まれて新しいサービスが登場してくると思われます。

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執筆者
泉田 良輔
  • 泉田 良輔
  • 証券アナリスト/経営者/元機関投資家

2013年に株式会社ナビゲータープラットフォーム(ナビプラ)をシティグループ証券出身の証券アナリストであった原田慎司らとともに創業。ナビプラでは個人投資家のための金融経済メディア「Longine(ロンジン)」を立ち上げ、編集長に就任。大学卒業後、日本生命・国際投資部では外国株式ファンドマネジャー、その後フィデリティ投信・調査部や運用部にてテクノロジーセクター証券アナリストや小型株ファンドのアシスタント・ポートフォリオ・マネージャー。慶応義塾大学商学部及び同大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修了(研究科最優秀賞)。著書に『テクノロジーがすべてを塗り変える産業地図』『銀行はこれからどうなるのか』『Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない』『日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか』。また「日経BizGate」での連載「泉田良輔の新・産業鳥瞰図」「現代ビジネス」「東洋経済オンライン」「プレジデント」などへの寄稿や対談「米独に遅れる日本の自動運転、自動車も電機の二の舞に?(週刊ダイヤモンド)」も多数。海外ジャーナリストからインタビューされることも多く、Financial TimesThe EconomistBloombergにおいて自動車や金融業界についての国内外産業動向コメントも発信している。動画での情報発信も盛んに行っており、NewsPicksのTHE UPDATEに数多く出演。東京工業大学大学院非常勤講師としてエネルギー政策・経済特別講義を2016年度から行う。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA) Blog:「泉田良輔の考え」 Twitter: @IzumX