「夫が稼いで妻が家事育児」に共感するのはわずか3割?

日本財団が2020年8月におこなった「1万人女性意識調査第1回『家族・夫婦昔と今』要約版」によりますと、「夫は外で仕事、妻は家事・育児」という性別役割分担意識に共感したのは全体の31.2%にとどまり、それ以外の68.8%の女性はその意識には共感しないという結果になりました。特に差が出た18歳~29歳の世代では共感26.0%に対し共感しない74.0%という、実に約4人に3人が性別役割分担に共感しない考えを持っているようです。

・「今の時代、夫だけが稼ぐスタイルでいて万が一夫の会社に何かあったらとどうしても考えてしまいます。夫が病気になることもあるだろうし、どちらか一方だけが仕事をするスタイルはリスクを感じる」

・「子供の頃は大人になったら母親のように専業主婦になるものだと思っていましたが、社会人になって『一日中家にいて家族のお世話だけやっている』というのが自分には性に合っていないことに気づきました。そういうことが心から好きな人が専業主婦になればいいと思うし、私のように働きたい人間は家事育児だけでなく仕事もさせて欲しいです」

昔のような終身雇用の会社も減り、転職なども一般化した現代。また、女性も補佐的な仕事だけでなくやりがいのある仕事を任されるようになるなど、社会の仕組みが変わってきていることも、役割を分けることへの違和感に影響しているのかもしれません。