犬や猫などのペットは今では家族の一員として大切に扱われることも多くなりましたが、依然としてよく問題になっているのが、散歩など街の中での「飼い主のマナー」です。特によく話題になるのは「フン害」についてではないでしょうか。

このフン害への対策として、「イエローチョーク作戦」と呼ばれる取り組みがあるのはご存じでしょうか? 滋賀県の草津市でも、2020年9月からこの作戦を始めたことで話題となっています。フン害に困っている人が黄色いチョークを使って路上のフンを円で囲み、そのフンを発見した時間を書き込み、フンを放置する飼い主に「見ているぞ」という意思表示をしてフンの放置を減らすというのが趣旨です。

このイエローチョーク作戦、もともと京都府の宇治市で始まったといわれますが、宇治市での成功を発端に、他の自治体でもどんどん実施されており、それぞれ効果が大幅に出ているそうなのです。

SNS上での反応も好意的

この試みに対して、SNSでは次のような反応が見られます。

「これは効果的」
「うちの自治体ではやってないんだけど勝手に初めてもいいかな」
「これのおかげでふん害なくなったな」
「タバコのポイ捨てにも活用できないかな」

このイエローチョーク作戦への各自治体住民からの評判は総じてよく、他の自治体でも「うちの市でも始めてほしい」など賛同する声が多く上がっています。「より近所での付き合いが密接であるほうがこの取り組みは効果的だ」と考察する声もありました。実際に効果が出ている活動なので、今後も日本中に広がっていきそうです。

人の所有物にマーキングするな

飼い主のマナーをもっと向上させようという声はほかにも多くあります。先述した草津市のウェブサイトには、犬を飼う人のマナーとして、名札をつけることや避妊去勢手術をすることなど8つの項目を挙げています。ペットを飼うということは命を世話するということですし、散歩する際にも、ほかの人に迷惑をかけないように気を遣うことは重要でしょう。

SNSでは、こうした犬の飼い主のマナーに関連して、次のような意見が上がっています。

「マーキングしたら水かければそれでいいという感じあるけど、そもそも人の所有物にマーキングしてる時点でどうなんだと思う」
「近所にリードをつけずに散歩させてる犬がいるけど怖いからしてほしい」
「毎朝すれ違う犬の散歩している奥様がたの集団が道いっぱいにひろがっていてあぶない」
「近隣の家の犬が朝6時になると遠吠えしだして迷惑」

飼い主はしっかりマナーを守って、不要なトラブルを避けたいですよね。リードをつける、フンなどの後始末をする、しつけをちゃんとする、といったマナーはマストです。

ほかにもこんな動物のフン害

ほかにも、「野良猫のフン害で困っている」という嘆きもよく見られます。

実際、野良猫を避けるために設置された、水を入れたペットボトルや尖った柵を見たことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、残念ながらペットボトルには猫よけの効果はないのだとか。また、野良猫が集まる原因にもなるため、餌を与えることもよくないこととして知られるようになってきました。「餌を与えるのであれば保護して室内で飼う」というのもマナーの一つかもしれません。

また、鎌倉にある乗馬施設には、馬のフン害によって批判が集まっています。この乗馬施設が行っている乗馬体験は、その施設内だけでなく、市内の一般道路や敷地でも行われていたようです。交通量のある道路や生活道路を馬が歩いたりするのは危険だという意見が多いこともあって批判が集まり、テレビでも報道されました。また、その通り道には馬のフンが残されていたことで、フン害問題としても取り上げられたとのこと。

この件に関しては、SNSでは次のような声がみられました。

「海水浴客のいる砂浜とか往来のある道で馬歩かせてるのはふつうに危ない気がするな」
「フンを拾う人いないの驚きだな」
「馬で渋滞、道にはフンて。ニュース見たけど鎌倉すごいことなってるな」

多くの怒りや批判の声が集まっており、地元の住民だけでなく、鎌倉を訪れる観光客もこれを問題視しているようです。

まとめにかえて

犬や猫などペットと気持ちよく過ごすためにも、飼い主はまわりの環境に配慮した散歩について考える必要があります。上記の乗馬体験のように商売として行っているのであればなおさらです。また、動物との関わり方も、「野良猫の餌やり」のように、たとえ善意であっても新たな害を生むこともあるので、そこは熟慮が必要でしょう。

もちろん、ペットを飼ってなくても、先ほど紹介したSNS上の声にあったようにタバコの吸い殻をポイ捨てしないなど、「みんなが使う場所を汚さない」というのは、やはり最低限のマナーであるように思われます。みなさんはどう思われますか?

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