年収1000万円だからといって油断してはいけない
「年収1000万円」という年収は誰しもが憧れる年収です。しかしながら、年収1000万円だからといって、油断して派手な生活を送ると後で痛い目を見ることになります。
例えば年収1000万円ともなると、所得税も一気にあがっているのをご存じでしょうか。所得税額で比較してみると、年収1000万円世帯の所得税は約100万円なのに対し、年収600万円世帯はたった20万円です。1000万円と600万円は額面だけで見ると400万円ほどの差があるにも関わらず、手取り額で見ると250万円程度の差まで縮まってしまうのです。
またお子様が居る家庭においては、年収1000万円以上だと児童手当が満額貰えない、高等学校の授業料無償化が対象外などさまざまな国の制度を満足に使えなくなってきます。そのようなことを考慮すると、たとえ年収1000万円だからといって高級車にのったりタワーマンションに住んだりなど暮らしを派手にしてしまうと、後で痛い目を見るおそれも十分にあるのです。
誰しもが憧れる「年収1000万円」。その響きに踊らされることなく、油断せずに地に足の着いた生活を考えていく必要がありそうですね。
【参照】
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査」
多田 秋