年収1000万円と年収2000万円で生活はどう変わる?
先ほど説明した通り、年収1000万円と年収2000万円の手取り額を月換算すると約50万円の差があります。50万円ほどの余力があると、その生活レベルはグッと上がり、貯蓄もかなり増えるように思えますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
まず住宅環境についてですが、例えば年収2000万世帯が月々40万円家賃の都心のタワーマンションに住み、年収1000万円世帯が月々15万円の郊外のアパートに住んでいるとします。それだけで約25万円の差が埋まることになりますよね。
次に教育費について、年収2000万円世帯がお子様の習い事や塾代に月々10万円ほどかけていたり、幼稚園からずっと私立に通わせたりしているうちに残りの25万円の差はいとも簡単に埋まっていくと想像できます。また、高収入であればあるほどお付き合いする方も高収入な方が多く、それなりに日々の交際費もかかってくると予想されます。
最初はかなりの差のように思えた50万円も、その年収相応の生活水準によってあっという間に埋まっていきます。一度あげた生活水準を元に戻すのは難しく、2000万円世帯がハイレベルな生活をしている一方で1000万円世帯が節約しながら生活を送っていたとすると、最終的な貯蓄額については逆転する可能性も出てきます。