核家族や共働きが当たり前となっても、ポテサラ論争や冷凍餃子論争が起こるように、まだまだお惣菜や冷凍食品に対する世間の目は厳しいところがあります。しかし海外では夕食がシンプルだったり、外食するのが当たり前という国も多いように、共働き家庭の増加に伴って今後はさらにお惣菜や冷凍食品は家庭内に浸透していくでしょう。

それでも人の価値観を変えるのは難しいこと。お惣菜に文句を言う夫と話し合いをするのも、自分の中にある罪悪感と向き合って乗り越えていくのも、それはそれで労力を使いますし時間を要します。日々の生活に忙しくしていると、そういった部分に気を遣うのも骨が折れるものです。

なかなか手を抜けない料理に関して日々葛藤するなか、仕事をしながら2児を育児中の筆者が取り入れたのが「夕食の献立ローテ」です。メイン・副菜・スープに分け、平日の夕食作りを簡単にするためのローテーションを決めることでラクにもなり、同時に罪悪感も減るようになりました。

週5日間の「スープローテ」で野菜をクリア

毎日の食事では「子どもに野菜を食べてほしい」と願うものですが、野菜嫌いな子も少なくありませんよね。わが家の場合、子どもが一番野菜をとってくれる調理法がスープ。そのため、週5日間、夕食の1品は子どもが好きな「玉ネギ、人参、ジャガイモ、シイタケを使ったスープ」と固定しました。

ベースの具を決めておき、「味噌汁、とりがらスープ、コンソメスープ」と味を変えたり、日によってプラスで葉物野菜を入れたり、キノコを変えたりなどして変化をつけます。このままカレーやシチューにもなるのも嬉しいところ。