これなら、切るだけ、チンするだけの調理法でも「サラダ、温野菜、おひたし、和え物、煮物」などを楽しむことができます。余力のない日はシンプルなサラダ、おひたし、温野菜にし、余力がある日は肉じゃがなどの煮物やキンピラ、野菜炒めなどを作るようにしています。

献立ローテは節約にもつながる

献立ローテを始めて気付いたのが、節約にも繋がること。一汁三菜を作っていた頃は、子どもも日によって食べムラがあるので「作ったのに食べなかった」ということも多いものでしたが、献立ローテで品数を減らしたことでそういったものも減りました。

また、調理法がシンプルになったことで、余計な食材も買わなくなりました。電子レンジを活用することで、ガス代もダウン。一汁三菜をしっかりと作るのは、時間や手間だけでなくお金もかかっていたのだと思い知りました。

さらに時短にするために、冷凍野菜や冷凍のカット肉も利用しています。冷凍野菜は価格が安定しているので、野菜が高騰しているなかでも食費が増えずにありがたい存在です。

「野菜を使い切らないといけない」という焦りも減り、使い切れずに余らせることもなくなりました。それに加えて自動調理鍋を活用すると、さらに時間と手間を減らすことができました。

理想は徐々にお惣菜や冷凍食品が家庭内に浸透し、罪悪感もなくなることですが、難しい場合はこういったところから始めていくと心も体も楽になるでしょう。

永山京子