生活水準を見直す

一般的に老後の生活費は「今の生活費×0.7(もしくは0.8)」で計算します。しかしこれは、支出が落ちることを想定しているから。贅沢をしたり老後に遊びまわったりしていては、今まで以上の支出になる可能性もあります。

老後の生活を謳歌するという発想も確かに必要ですが、支出を抑えるためにも、普段の生活水準は落としておくほうが安心につながります。

「コンビニに立ち寄る回数を減らす」「自炊をする」「服やコスメは必要なものだけを持つ」など、日頃のちょっとした心がけでできることを、コツコツ続けていくことが大切です。「年金生活がスタートしてから始めればいい」という発想はちょっと危険です。若いうちから、着実に節約のクセをつけていくことをおすすめします。

ずっと続けられる仕事を見つける

すでに定年間近だが、老後資金をじゅうぶんに貯蓄できていない、という人もいるでしょう。そんな場合は、定年後でもできる仕事を見つけ、先々の収入源を確保しておく、という考え方も有効です。

「現役時代の経験や技術を生かした仕事を、フリーランスやパートタイムなどで続けていく」「趣味のスキルをさらに磨いて、アマチュア向けの教室を開く」といった、これまでの自分のキャリアと接点がある仕事は、お金の面だけではなく、心も豊かにしてくれるのではないでしょうか。老後の生活に、張り合いがでるかもしれませんね。