厚生年金の平均受給額はいくら?
さいごに、厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金の平均受給額を年齢別にみてみましょう(表参照)。
(※65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げによって、主に定額部分のない報酬比例部分のみとなっています。)
平均年金月額は65歳以上だと14万~16万円ほどとなっているようです。
長い老後に備えるために
「令和元年簡易生命表」(2019年)によると、男性の平均寿命は81.41年、女性は87.45年です。老後は長くなっていますが、働き方も多様化しています。自分にあった働き方を探していくことも、老後生活の準備の一つといえるかもしれませんね。
法改正により、2022年4月より在職老齢年金制度における基準額(60~64歳)が引き上げられたり、年金の受給開始時期も75歳までとなります。働きながら年金受給することや、年金受給の時期を遅くしてみたり…など働き方と年金受給の方法を様々な視点から検討していきたいですね。
参考
「老後の生活にどれくらい不安を感じている?」生命保険文化センター
「労働力調査(基本集計)2019年(令和元年)平均(速報)結果の概要(7ページ)」総務省
「“標準報酬月額”、“標準賞与額”とは何ですか」日本年金機構
「保険料と総報酬制について」日本年金機構
「厚生年金保険における標準報酬月額の上限の改定」日本年金機構
「厚生年金保険・国民年金事業年報 平成30年 結果の概要(13ページ)」厚生労働省
「年金制度改正法(令和2年法律第40号)が成立しました」厚生労働省
「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省
「令和元年簡易生命表」厚生労働省
LIMO編集部