子供が学校に行かなくなったり、ひきこもったりして、「この先どうしよう」と途方にくれたり、「この子の人生は終わった…」と嘆いてはいないでしょうか?
実は、不登校やひきこもりでも、中学卒業後の進学先や学びの場は意外とあるものです。小学4年生から約6年間にわたり不登校児だった筆者が、自身の経験を交えて紹介します。
不登校時の不安な思いと「高卒」として得た自信
筆者は人付き合いがヘタなことが原因で不登校になり、小学4年生ぐらいから中学3年生まで、ほとんど通常の公立学校に通うことはありませんでした。そのため、「もう高校には行けないな」と、常に不安に思っていたものです。
もちろん全日制高校の普通科を受験する選択肢もありましたが、学校に通っていなかったことによる学力低下や劣等感などから二の足を踏んでしまいました。
そんなとき、親が4つの進路を提案してくれ、そのうちの1つである通信制高校を選択。入学当初は、それまで学校に通っていなかった後ろめたさや恥ずかしさ、人間関係への不安があったものの、学校側の配慮もあり最後まで続けて卒業することができたのです。
こうして「高卒」となったことで自信がつき、就職や進学の幅も広がり、自分の将来に明るさが戻ってきたと実感しました。
そのため、筆者と同じように小学校や中学校で不登校になったとしても、4つの進路について知ってもらうことで未来への一歩を踏み出すことができるのではないか。そういう思いから、この記事を書いています。
1. 定時制高校
定時制高校は、中学卒業後に経済的事情などで全日制高校に進学できない生徒の教育の場として設立されました。最近では、小学校や中学校で学校になじめなかった生徒の居場所としても大きな役割を果たすなど、サポート体制が整っている学校も少なくありません。