同性同士のボディタッチはセクハラか
そして、セクハラ被害は女性だけが受けているとはかぎりません。男性も被害にあうことがあるのです。
「僕の場合は、同性の同僚からあいさつのようにボディタッチをされることが問題でした。」
そういう20代のE太さんは、同世代の同僚から股間などを触られることが苦痛だといいます。これはあきらかに「セクハラ行為」ですが、『被害者が男性』で『加害者は同性』というだけで軽くみられているというのです。
「本人や上司にやめるように伝えましたが、『冗談を本気にするな』と笑われて終わりでした。たとえ冗談だとしても、本人が『嫌だ』といっているのだから謝罪するべきなのでは?と、今でもモヤモヤします。」
このように、さまざまなセクハラ問題が被害者を苦しめているようでした。そんなことまで「セクハラ」だといわれるの?と、これからの接し方に悩む人がいるかもしれませんが、まずは相手を思いやることから始めませんか?
「失礼なことをいっていないか」「嫌がっていないか」をよく考えて、お互いに気持ちよく付き合えるといいですね。
【参考】
内閣府男女共同参画局「女性活躍加速のための重点方針 2020」「セクシュアル・ハラスメント対策の現状と課題」
法務省「セクシュアル・ハラスメント」
井口 小麦