セクシュアル・ハラスメント(以下、セクハラ)は世界中で問題視されています。ことの発端は2017年アメリカのハリウッドで、有名プロデューサーのセクハラ疑惑がSNSに告発されたことからでした。その投稿に賛同するように、ハッシュタグ「#Me Too」が拡散され大きな問題になったのです。

日本では平成30年4月、財務省事務次官が女性記者に対しセクハラ発言を繰り返したという事案が発生し、こちらも大きな話題になりました。

政府も被害は深刻だとし、内閣府男女共同参画局は平成31年よりセクハラ問題に取り組み、令和2年7月1日に「女性活躍加速のための重点方針 2020」を新たに掲げ、『セクハラ根絶に向けた対策』を推進することを発表しました。

改善に向けた動きはあるものの、いまだセクハラ問題に苦しむ被害者がいるのも事実です。またセクハラの定義はむずかしく、「この発言はセクハラなのか?」と悩む上司もいるようです。今回は、セクハラ被害に苦しんだ4人のパターンを伺い、「なにをセクハラと感じたか」をまとめました。